コマース21の要と言えば、言うまでもなくエンジニア。カスタマイズを中心とした開発の中でエンジ
ニアが日々どう取り組み、お客様と向き合っているか。取締役兼EC構築事業担当統括部長の室谷洋介
氏にお話を聞いていきます。

取締役兼EC構築事業担当統括部長 室谷洋介
-室谷さんが考えるコマース21のエンジニアの強みは何だと思いますか?
室谷 : お客様に向き合い続けているということが一番の強みだと思います。お客様の悩みは様々
ですので、やはり案件毎に特徴のある個別要望が出てきます。コマース21の製品はカスタマイズに対
して非常に柔軟に対応できるようになっているので、やはり大変な事も多いですが、お客様とコミュ
ニケーションを取りながらご要望の実現まで1つ1つ対応させていただいております。パッケージベ
ンダーとしては他に類を見ないやり方ですので、この点が本当に強みだと思っています。
-製品の特長として機能ありきではなく、お客様それぞれに合わせたカスタマイズでの構築を中心に
していますが、お客様の要望に応えるために取り組んでいることはありますか?
室谷 : これまで数多くのECサイトを構築してきましたが、今まで実現できなかったご要望はほぼ
ありません。コマース21のエンジニアは職人気質で、どうしたらお客様の要望を叶えられるのか実現
方法を徹底的に考えます。あらゆる可能性を検討して前向きな見解に変えていくことを大切にしてい
ます。また、カスタマイズやお客様のご要望を実現することを通してECの専門的な技術や知見がエン
ジニアたちにも蓄積でき、強みになっていると思っています。
―大規模ECサイトを多く手掛けていますが、大規模ならではの気を付けているところはありますか?
室谷 : 品質については特に気をつけていて、数年前に品質管理チームを立ち上げました。最近業
務もだいぶ慣れてきて、高品質を保てるようになりました。品質管理チームは会社の方針やルールを
徹底しようということで立ち上げたのではなく、現場感を意識して立ち上げました。現場の課題やお
客様の課題を集約して解決していくことで、ノウハウもたまります。例えば性能試験にしても、全ペ
ージを機械的に試験するのではなく、実際のLINE配信等で起こりえる負荷ケースを想定し負荷試験を
行っています。そうする事で結果的に試験のコストも抑える事ができますし、性能試験はしたのに実
際の運用では正しく機能しなかった、というような事態を防ぐことができます。
こうした課題や要望が蓄積されることでプロジェクトにかかわるエンジニアだけでなく、製品開発に
も活かされ、今回のバージョンアップにもつながっています。
―今後進めていきたいことなどありますか?
室谷 : 社内としては今あるチームの良さやエンジニアの強みを今後も成長させていきたいと思っ
ています。社外での取り組みとしては、今までコマース21は難易度の高い案件に多く携わってきまし
たので、そこで得たノウハウやクオリティをうまくパートナー会社様にも共有し、より製品の拡販を
狙っていきたいと考えています。