C21 Magazine

プロジェクトの現場からVol.6 ~ECサイトリプレースへの取り組み 要件定義から開発、保守運用まで~

【掲載日】2019.09.03

金城秀臣、和田圭祐、アーカーチョー
写真左から:テクニカル・コンサルティング部 ArkarKyaw(アーカー チョー)、
マネージャー 金城秀臣、和田圭祐

- リプレースのご要望がある時、要件定義ではどのようなことをお客様にヒアリングしていますか?

金城 : 要件定義では基本的にお客様の要望を運用者視点でお話いただき、それをシステムに落とし
た場合にどう制限があるか、どう効率化できるかをお話しながら、日々の業務の効率化のためにできる
ことを確認していきます。


- 要件定義を始めるにあたり、お客様に準備していただきたいことはありますか?

金城 : 最初に要件定義を進めるための大まかなスケジュールを提示させていただきます。例えば、
第何回目は会員、次の回は商品というように検討する内容の大枠を決め、各打ち合わせの最後には次回
はこの内容について話しましょうという認識合わせをさせて頂きますので、お客様には次回のテーマに
沿って関係する運用者の方に現状の課題や、どうしたら運用を効率化できるかについて聞いていただき
、意見を統一しておいて頂けるとシステム化を進める上で意見がまとまりやすいです。

アーカー : 例えば、その週のテーマに沿った回答が用意できていない場合は次週以降へ後ろ倒しに
なり、結果的にスケジュールが立て込むため、ひとつひとつの課題に掛ける時間が少なくなってしまい
ます。なので余裕を持って進められたらと思います。

 

- リプレースする時にはデータの移行も発生すると思いますが、その時の注意点やコマース21でサポ
ートしていることはありますか?


アーカー : コストやスケジュールを考えてデータ移行をどうするか、お客様と決めています。また、
リプレース時にはECサイトの一時停止が必要となりますが、停止時間を短時間で行う必要がある場合は、
データ移行する元のデータ量について制限をさせていただく場合があります。

和田 : 以前担当したプロジェクトはデータ自体も多かったのですが、注文データを移行するにあた
り、ただ移行するだけではなく、PL/SQLを組んで計算も含めた上で何百万件というデータを時間制限が
ある中で移行させた時は大変でした。量だけでなく計算も含める場合は量×処理の掛け算になって作業
が増えてしまいます。そうでなければ、データ移行で特に大変なことは無いと思います。

金城 : 改修を重ねてきたお客様の場合、データベースの構造がその改修の時々で変わっていて、改
修のたびに入ってしまっている断片的なバグデータがあり、そのまま移行することはできないので、お
客様とすり合わせを行いながらデータを整えたこともありました。データ移行についてはお客様とデー
タの取り決めについてまずご相談させていただき、無理のない範囲でデータ移行することが成功の秘訣
だと思います。

 

- 開発フェーズではお客様とどのようにコミュニケーションを取りながら進めていますか?

金城 : 報告の方法はお客様によって対面でお話させていただくこともあれば、Backlogを活用する
こともあります。これについても、最初にお客様とお打合せさせていただき、頻度と報告方法を決めて
います。都度進捗に遅れがないか、進行に障害がないかを確認させていただいてリリースまで進めてい
く流れです。


- 報告の頻度はどの程度ですか?

アーカー : 要件定義の際には週に2度程度訪問してお打合せすることもありますが、開発フェーズ
では頻繁に訪問して報告するより集中して開発を行っていくため、週に1度程度Backlogを中心として
報告することが多いです。内部の進捗確認も週に1度程度行い、PMがまとめてお客様に報告しています。


- 開発後のテストフェーズのお話も伺えますか?

金城 : 開発及び総合テストが終わった段階で、お客様に実際にシステムを触って試してもらう受け
入れテストがあります。受け入れテスト前には運用マニュアルを用意した上で、お客様先に訪問し、
マニュアルに沿った形で操作や機能に関するレクチャーを行います。運用マニュアルは商品の追加方法
や商品カテゴリの登録方法など、お客様の運用に合わせた内容を機能ごとに用意しています。


- テストフェーズでお客様に求めるものは何ですか?

和田 : テストフェーズになったら、お客様には早めにシステムに触って確認して頂きたいですね。


- お客様に受け入れテストでご確認いただけないと、どんな影響がありますか?

和田 : 例えばテストした時にお客様の想定と違う動きがあった場合、開発を戻さないといけないこ
ともありますが、場合によっては難しいこともあるので、自分たちもリリースまでに対応するためには
お客様には早めにテストをして確認してもらえたらと思います。

アーカー : 僕たちだけでなくお客様も関わってテストをすることで、お客様のシステムを一緒に作
り上げていきたいなと思います。

金城 : 実際に毎日どの担当者の方がどのような仕事を担当していて、どのように操作の割り振りが
あるか、我々が明確にイメージできないこともあります。実際の運用に合わせて担当の方にテストして
いただくと、オープンした後のミスマッチの発生を抑えられるので、そのギャップを受け入れテストの
段階で埋めたいですね。


- そうした運用を確認するためにも、お客様先に行って運用トレーニングやレクチャーを行って認識
合わせを行う感じですか?


金城 : そうですね。


- リリース時に前システムからの切り替えで注意していることや気にしていることはありますか?

和田 : 一般的なサーバーが動いてるかなどは確認しますが、実際のところ、移行が終わっていて、
新しいシステムが本番環境に準備できていたら、あとはリリースのタイミングで切り替えを行うだけな
ので、特に気にしていることはないです。

金城 : 受け入れテストがしっかりできていたら、あとはオープンするだけなので、オープン前に
どれだけ新しいシステムに触っていただいて、オープン後のミスマッチをつぶせているかということの
方が大きいです。


- リリース後の保守・運用についてはいかがですか?

金城 : オープンしてみると、やっぱりこうした方が良かったと思うこともあるので、開発当初に要
件定義をしっかりやったとしても、どうしても後から要望は出てきます。オープンしてみないとわから
ないこともありますので、追加開発として機能の拡張をしていくことが多いです。

アーカー : 追加開発や新しい要望については我々もお客様もリソースが無限ではないので、優先順
位や落としどころをお客様としっかりとコミュニケーションを取って進めています。

和田 : 最初から100点のものができるかというと難しいと思いますし、100点を目指さない方が良い
と思います。我々やお客様が良いと思っても実際に使うエンドユーザーの方の反応もあるので、伸びし
ろを用意しておいた方が良いですね。最初から全て100点と考えれば要件定義も受け入れテストもキリ
がなくなるので、我々の場合はフェーズを切ってお客様の要望や成長曲線に合わせて開発を進めていま
す。

アーカー : お客様からこの機能を一刻も早く作りたいと要望を頂くこともありますが、実際に工数
をかけて作ってもエンドユーザーから見たら使い勝手が良くない場合もありますし、今本当にその機能
が必要ですか?ということは自身の経験も踏まえてお客様とお話することもあります。逆に、要件定義
でなかった機能でも開発フェーズでご要望があれば、柔軟に対応することもあります。

和田 : 開発フェーズと保守フェーズでメンバーが変わるところも多いですが、コマース21では開発
フェーズから引き続き担当するのでコミュニケーションも取りやすいですし、切れ目なく状況もキャッ
チアップできるので、お客様が進みたい方向に足並みをそろえて進めます。担当しているお客様とは、
スムーズなコミュニケーションが取れるよう意識していますね。

 アーカー チョー
テクニカル・コンサルティング部 ArkarKyaw(アーカー チョー)

和田圭祐
テクニカル・コンサルティング部 和田圭祐

金城秀臣
テクニカル・コンサルティング部 マネージャー 金城秀臣
 

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