事業者の目線としてアルペン様がベンダー、そしてPMに何を求めるか。コマース21が依頼を受ける側として気を付けていること、大切にしていることは何か。アルペン株式会社EC事業部長の武藤様と弊社PMの佐藤に話を聞きました。
(アルペン様インタビュー前編:
https://www.commerce21.co.jp/magazine/detail/id=652)
写真右から:株式会社アルペン EC事業部長 武藤恵一様、
コマース21 ECI事業部TC部マネージャー 佐藤匠
佐藤:当初はゴルフ5の買取サイトの開発をしていましたが、買取の後は中古の販売、新品の販売、全部のサイトというように、どんどん規模が広がっていった感じです。買取サイトの開発をしていた際のカスタマイズ性や柔軟性を評価いただいて、アルペン様の自社ECサイト「AlpenGroup OnlineStore(アルペングループオンラインストア)」の開発に携わるようになりました。
武藤様:他の企業様もそうだと思いますが、皆が皆、ECに詳しいかと言ったら詳しくないでしょうし、システムに詳しいかと言えばそうでもないと思うので、佐藤さんの提案力や提案量は非常に有難いです。
特に後発だからこそかもしれませんが、結構焦りというのはあって「他の企業はこんなところまで出来ているし」と考えることもあります。なので試行錯誤する中でビジネスも変化し、考えも変わっていくので、いかにスピーディーに柔軟性を持ってやっていけるか、そのスピードに付いていけるかというところも結構重要な部分になりますが、十分に対応頂いています。
佐藤:付いていくのに必死です。笑
武藤様:社内は同じ方向を向いているので、軸はぶれないですが、いろんな情報が入ってくると目移りすることもありますね。早く追い付こうという想いもあるので、ベストプラクティスな事例などがあれば、考えを変えることもありますし。
佐藤:後発ではあったものの、後発と言うこと自体がマイナスではないというのがアルペン様の捉え方なのかなと思いますし、社風とマッチして急成長している印象を受けます。会員統合にしても、いろんな部署をまたいでいましたが、全社で進める上で統括する戦略企画室や人がいたこと、アルペン様のスピード感があってこそ実現出来たことだと思いますね。
武藤様:成功すること前提で我々は事業を進めているので、ビジネスに合わせたスピード感、柔軟性、提案力というところは非常に重要視しています。特にスピード感においては一貫して求められるところです。
佐藤:決まったら早いですよね。決まった時のスケジュール感や求められるレベル感は高いと感じます。
― 実際にはどんな感じですか?
佐藤:スピード感で言うと、買取サイトの要件定義をして開発に移ったタイミングで、販売サイトの要件定義をして、また販売サイトの開発中に会員統合をしたいというお話があったので要件定義をし、終わったタイミングで倉庫が決まったので、その要件定義にも参画してという感じで次から次へと矢継ぎ早に進みました。
最初は買取サイトだけでしたが、途中で販売サイトも作ることになり、リリースまでの期間が短かったので慌ただしくスケジュールを組み直した思い出があります。
― 依頼を受ける側として気を付けていること、大切にしていることは?
佐藤:気を付けていることは自社ECじゃなくて、他のシステムです。アルペン様の場合は基幹だけでなく、POSや在庫管理システム含め、対向システムが複数ある上に複雑化しています。開発を行うにあたっては、それぞれがどういった特徴を持っているかを把握し、それぞれに合わせた開発、施策を行っています。例えば、店頭受取の場合は基幹~POSまでデータを流すので、その場合のデータセットの持ち方まで考えて実装しています。
武藤様:ECだけでなく対向システムまで考えて理解してくれているのは有難いですね。自分でも把握しているつもりではありますが、領域を出てしまうと把握しきれない場合もあるので、佐藤さんの対応は大きいと思います。
佐藤:カスタマイズをしていく中で、対向システムに手を入れられない場合もありますし、スピード感への対応が難しいベンダーさんもいらっしゃいます。なので、何がベストなカスタマイズか考えます。カスタマイズ方法っていろいろあると思うんです。例えば、3つシステムがあった場合にどこに比重を置くか、何が正しいのかを考えた上で、システム全体を通してカスタマイズしています。
カスタマイズでもスピード感でも、できないということは簡単ですが、うちができないということでお客様の事業計画に影響を与えてしまうかもしれませんし、やると決めたら全力でやるアルペン様なので、付いていけるベンダーでありたいと思っています。