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C21 Magazine

プロジェクトの現場からVol.9 ~お客様と共に。~

【掲載日】2020.04.27

昨今ECサイトのシステムは従来と比べ、規模も大きくなり、多岐にわたる連携やデータ移行の難しさからリプレイスの難易度が上がっています。そんな中、弊社のシステムから別ベンダーのシステムでリプレイスを実施した後、不具合からサイト停止に陥ったシステムを復活させるべくクライアントと二人三脚となり、弊社のシステムに切り戻しを行ったプロジェクトについて開発メンバーに話を聞いていきます。


写真左から:テクニカル・コンサルティング部 辛炯錫 (Lloyd)、マネージャー 笹原樹


― プロジェクトのメンバー構成を教えてください。

笹原 : すでにリプレイス後だったこともあり、以前のプロジェクトチームメンバーも解散していたので、僕とロイドさん含めた数名で切り戻しを行いました。


― 切り戻しが決定してから、切り戻し完了までにどれくらいの期間がかかりましたか?

笹原 : 約1ヶ月ですね。


― リプレイス後の切り戻しは難しいですか?

笹原 : リプレイスして新しいシステムが稼働すると、新しいシステム仕様に基づいた新たなデータの持ち方が始まります。この為、通常、移行計画では切り戻し可能な期間(デッドライン)が存在します。このデッドラインを超えた後に切り戻しを実施しようとしても、元々計画に無いことなので、新→旧システムへの逆データ移行の仕様検討から行う必要があり、突貫では到底できない大変難しい作業になります。


― 切り戻しのプランは?

笹原 : 切り戻しのお話を頂いた際に、「最短でOPENしたい」「新システムで蓄積されたデータについて、救えないデータは捨てる覚悟」であると共有頂いたので、これを前提として「サービス面」や「システム面」などの項目観点毎に検討した大方針資料を作成し、先方へ持っていきました。当時は、先方へのプラン提案の思いで作成していたのですが、持っていったら、そのまま採用され、即座に連携先システムベンダーや、各種関連部門の方々を招集したキックオフミーティングが開催され、その場で説明をお願いされました。まさかそんな流れになるとは、っと思いましたが、それ程、現場では逼迫しており、スピード感を求める状況なのだと肌でも感じました。その時に説明した内容をベースに切り戻しを実行しました。

切り戻しの考え方としては、システムの状態をリプレイス当時の続きの1日目となるようにデータ整備し、再開しようと考えました。この考えでいくと、旧システム側をそのまま起動するだけで良いように思うかもしれませんが、実はそう単純にはいきません。旧システム側とつないでいた周辺の連携先システムでは、既に新システムに対応したデータが蓄積されていますし、旧システム内に保持されたデータも実際には、取引が進んでステータスが変わっているわけなので、これらをどのような状態にデータ更新すれば辻褄が合った状態を作れるのかを徹底的に考えて実行しました。例えば、旧システム運用時点では持っていなかった新たな蓄積データは切り捨てる、など大胆な施策も提案しました。


― お客様の心情としては複雑だったのでは?

笹原 : お客様としては長くサイトを止めてしまうことに不安もありましたし、ご迷惑をおかけしているユーザー様にお詫びしなければならない部分と、1人1人のユーザー様を大事にしたいという想いがあり、出来るだけ早く再開することがユーザー様への還元になると考え、何よりも早期再開を優先しました。




― 切り戻しの作業について教えていただけますか?

笹原 : ロイドさんにはタスクの洗い出しと優先順位付け、スケジューリングなどについて、他のメンバーと切り分けしながら作業を進めてもらい、並行してお客様への説明や各システムに何をしてもらうか等の調整は僕の方で担当しました。

ただ、切り戻しが1ヶ月という短期間で実現できたのは、お客様からの多大なご支援があってこそだと思っています。今回のプロジェクトにおいて、弊社の連携先が多数あり、その先に新システムでのデータが入ってしまっているので、そのデータを取り除いたり、弊社のシステムに合うようにデータを補正したり、各システムへの対応についての確認や、データの取捨選択について素早く判断していただくなど、リアルタイムにやり取りをしながら、多岐にわたりご協力をいただきました。僕たちはパッチをあてるなどの実作業に終始し、データの確からしさの検証などに手が回らない部分もあったのですが、そうしたデータに対するテストもお客様にご支援いただき、二人三脚で今回の切り戻しを乗り切りました。

ロイド : お客様の対応が柔軟で、状況に応じて臨機応変にご対応いただけたところが大きかったですね。




― 大規模リプレイスからの切り戻しでしたが、大変だったことは?

笹原 : やっぱり大変だったのは少人数かつ短期間での切り戻しだったことです。

ロイド : 全力を出し切りましたよね。

笹原 : メンバー皆、火事場の馬鹿力並みの集中力を発揮しましたね。
普段ならしっかり時間を取ってスケジュールを引いて、といったステップも踏めますが、今回はそんな状況ではなかったので、お互いの進捗や課題も1聞いたら、何をすれば良いか、どうしていくかを全て理解して作業を進めていけるよう、お互いに常にアンテナを張っていました。ただ、今まで一緒にプロジェクトを進めてきたメンバーだからこそ阿吽の呼吸で進めることができたと思います。


― この人数で、これだけの短期間で切り戻しできたポイントは?

笹原 : メンバー皆が全力を出し切ったこともありますが、データ補正や各システムへの確認、テストなど、お客様の全面協力があったことが大きいと思っています。責任者の方のリスクに対するキャッチアップの勘が鋭く、ご説明するとそれがビジネスにどれだけ影響を与えるのかということを即時に判断できる方だったので、作業を進める際も判断が早く、この点が短期間で切り戻せた大きな要因だったと思います。今回はお客様のサポート含め、全体としてドリームチームでしたね。


― スケジュール的にタイトだったと思いますが、私が見ている限り、リリース日にバタバタしている印象がなかったのですが?

ロイド : 事前に内部公開して確認がとれていたところも大きいですね。

笹原 : データの部分についてはあるべき姿に整えていましたし、内部公開して実際に動かしてもらい、各システムとの連携データについても確認が取れていたことと、サイトをオープンしてから想定外のことがあった場合には都度対処することをお客様としっかり合意できていたので、心配はありませんでした。実際にサイトをオープンしてからも想定外の状況はほぼ無かったので安心しました。


― リプレイスをするにあたって考えておいた方が良いことや準備しておいた方が良いことはありますか?

笹原 : サイトがリリースできる品質であるか確認しながら進めることが大事かと思います。押さえるべきところをしっかりと押さえ、事前にリリース判定の機会を設けること、皆がその基準に対して納得して承認をしていくというステップが必要です。テストが終わったからOKではなく「リリースできる品質であると言えるかどうか」を考えることは大事です。そうなれば、最初に考えていたテストの計画にはなかったけれど、出てきたバグの傾向を見て、追加で新たなテストを実施した方が良いという判断にもつながると思います。一定の品質が保たれているという判断ができていないと、最初に立てたテストの項目をクリアしただけではサイトがリリースできる状態と言えるかどうか判断ができないと思うので、節目ごとに冷静に品質を判断し、皆で承認して進める仕組みが必要だと思います。その上で「不測の事態があったらどうするか」ということも計画に盛り込んでおく。失敗した場合のリカバリプランも持っておくことも考えておければと思います。


― 今回のプロジェクト、どうでしたか?

笹原 : 大変でしたけど、苦しかったことは忘れましたね、怒涛の日々でした。笑

ロイド : やってみるものだなと思いました。良い経験になりました。


 

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